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この言葉ほど、人間の幼児期における環境や教育の重要性を表した言葉はありません。こんな話があります。 |
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| 狼少女アマラとカマラ 1913年にインドのジャングルの中で狼の巣から推定年齢2才と7才の2人の女の子が発見されました。2人はアマラとカマラと名付けられ、孤児院で育てられることになりました。2人は、体こそ人間と同じでしたが、その行動は、四つんばいに這い回り、遠吠えをしたり、手を使わずに口だけでなめるようにして食べていたそうです。アマラはまもなく死んでしまいましたが、カマラは17才まで生きていました。その間の献身的な努力にもかかわらず、彼女はとうとう普通の人間となることはできず、狼少女として一生を終えたのです。しかし、早く死んだアマラが生まれて2年しか経っていなかったため、言葉や習慣もカマラに比べて多く身につけました。出生後7年の間、人間の社会から隔離されたカマラは、その後のどんな努力や配慮によっても、失ったものを取り戻すことができなかったのです。 |
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| いくら人間としてその要素を持って生まれてきても、その子をとりまく生活環境の中で適切な刺激が適切な時期に与えられなければ『人間』にはなれない、つまり、頭の良し悪しは後天的要素によることが大きく、そればかりでなく人間性に対する影響も大きいのです。人間の能力、人格の大半が生まれて数年で決まってしまうとしたら、何と恐ろしいことでしょうか。でも、視点をかえてみると、逆に、何と夢のあることではないでしょうか。 | ||||||
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| 人間の脳細胞は誰でも約140億ありますが、頭の良し悪しを決めるポイントは、脳細胞と脳細胞を結ぶ連絡回路にあります。つまり細胞を結ぶ道が多ければ多いほど問題解決能力が豊かである訳です。そして、この道の発達は、乳幼児期にうける外からの刺激で決まってしまい、くり返し刺激し続けなければなりません。アメリカの学者の実験によると、赤ん坊をあまり刺激のない部屋で育てた場合と、音楽・人の姿・花模様のあるカーテン等の刺激のある部屋で育てた場合と比較すると、後者の方が脳発達が著しいと結果が出ています。部屋の様子一つとりあげてもこのような違いをもたらします。そして、この脳発達は4〜5才までに成人の50%以上が、17才でほとんど完成します。さらに大事なことは、5才までの脳発達のカーブが、偏りなく良いカーブで発達すれば、その後も、そのカーブで発達していきます。が、低いカーブでの発達はその後のカーブを高めるのに大変な苦労がいります。 | ||||||
![]() 表でも解るように脳系統の発達は、5才ぐらいまでが著しい。 身体各部は、相互に密接に関連しながらも、それぞれ独自の発達過程をたどる。 |
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| 最近では、乳児・幼児の教育の大切さが一般的に認識されてきました。しかし、無理な強制、押しつけは子どもの資質を殺してしまいます。早期教育の目的は、子どもが遊びを通して未知のものに対する「発見」「驚き」の場をできるだけつくってやり、試行錯誤をさせ、自分で解決法を見つけさせることです。これが創造力を育て、表現力を身につけ、自身を育むのです。それには、頭脳・体力・性格が著しく育つ幼児期こそ最適です。早ければ早いほどよいのです。日本の家庭では、小さい頃は甘やかして育て、自我の芽生える頃になると、やかましくなる傾向があります。自我がまだ確立しない時期に、必要な基本教育を施せば、あとは自然に子どもは伸びていきます。幼児教育は、子どもの持つあらゆる可能性を伸ばす秀れた資質をつくります。この時期こそ、すべからく親は、教育ママ、教育パパであれと声を大にして言いたいのです。 | ||||||
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| 子どもにお稽古ごとを習わせると、とかく親は期待が大きくなりがちです。バイオリンを習わせると、バイオリニストにしたいと思うのは親心かもしれません。しかし、大事なことは、バイオリンという刺激を与えることによって秀れた資質をつくり、そこから生じる多くの可能性を伸ばしてやることなのです。バイオリニストになる、ならないはあくまで結果であって、その過程においてつくられるものが大事なのです。昔、ガウスという天才的数学者がいましたが、彼は子どもの時、レンガ職人である父にレンガを数えて手渡す仕事をしていました。その体験が後年、彼をして天才的数学者にしたといわれています。つまり、生活体験による刺激ほど子どもを伸ばすものはないのです。このような生活体験を各種系統だてて、与えることが大切なのです。 | ||||||
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| 今までと違う新しい環境の中で、初めて母親から離れて行動する子ども達は不安で一杯です。そのため、初めて親から離れる時に泣くことが多いでしょう。これは、家庭生活と当教室〈社会〉の生活がどう違うか理解でき、その違った環境の中で一人で行動しなければならないという不安と一生懸命たたかっているためです。 つまり、このことは決して悪いことではなく、新しい環境に適応していくための大事なワンステップだということをご理解ください。この時期は、長く続くものではなく、ここを越えることによって一歩成長した子どもの姿が見られるのです。 家庭でのご協力として この時期には、家庭でのご協力が必要です。次の事を、今までよりほんの少し気にかけてあげることで、これからのスコーレ〈社会〉をより一層楽しくすることができ、子どもの意欲にもつながります。 ●スコーレ〈社会〉では、緊張して活動しており、心身共に疲れています。不安の中、一人(親なし)で行動しているため、家での充分な休養が必要です。(特に、年齢が低くなるにつれ、休養はとても大切です。) ●家に帰ると、以前より「抱っこ」を要求することが多くなったり、夜誰かと一緒に寝たがったり、一人でできることでも手伝ってもらおうとしたり等、甘えが見られ少し赤ちゃんになったような気がします。これは「退行現象」といい一時的なものです。優しく世話をしてあげたり、甘えさせてあげたりして子どもの気持ちを安定させてください。それによってこの現象はなくなります。 ●当教室で行ったことを聞いてあげ、誉めてあげてください。この事は、子どもの意欲や表現力をいっそう豊かにします。 安心から自信へ お父様・お母様の中には、お子様が泣く姿を見て可哀想と思ったり、心配し、不安になったりする方がいらっしゃいますが、子ども達は親のこの不安を敏感に感じて、かえって不安を助長させてしまいます。安心して『頑張っていってらっしゃい!』の一声を掛けてあげてください。 |
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